ビタミンCについて、天然か合成かで何か違いはありますか?
サプリメントよりオレンジジュースやみかんを
とったほうがお肌に良いのですが
天然のビタミンCのほうが質がいいと思いますが
どうでしょうか?
まず、天然と合成の製法を簡単にご紹介します。
天然では、ビタミンCを多く含むローズヒップ(バラの実)などを素材としてつくられています。
合成では、グルコース(芋・とうもろこしのでんぷん)を素材とし、微生物の働きを利用することにより、
天然のビタミンCと化学構造が全く同じ物になります。
したがって、アスコルビン酸(ビタミンCの化学名)は、天然と合成で、
その吸収率や生理作用・薬理作用および副作用に違いはないと言われています。
サプリメントとして摂取するのはビタミンCだけを摂っているのに対し、オレンジジュースではビタミンCを豊富に含む食品を摂っているのですから効果が違うのは当然であって、だから天然のビタミンCは質がよいと論理にはならないと思います。
微生物により合成というのも、もともと微生物を含むほとんどの生物はビタミンCを自分の体内で合成できるから、その能力を利用して作っているわけで、食物に含まれているものと全く違いがありません。両者に違いは全くありません。
敢えて言うならば、微生物で大量生産したものはビタミンCだけを大量摂取することが可能になりますので、大量に摂取する習慣をつけてしまうのは感心しません。ビタミンCは水溶性のビタミンなので多く摂ったら余計な部分は尿中に排泄されますが、大量摂取が習慣化してしまうと、摂取量を通常量に戻しても排泄にブレーキがかからなくなる危険性があるとの説もあります(真偽の程は不明ですが)。
違いは無いと思います。ただ、食物を食べる事で副次効果が期待できます。
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