2012年3月21日水曜日

がん治療でビタミンC療法が日本でも行われるようになりましたが、保険がきかないた...

がん治療でビタミンC療法が日本でも行われるようになりましたが、保険がきかないため、高額です。しかし、ビタミン

の原価自体は低廉なのに、なぜ、あそこまで高額なのですか。

ある医療関係者は「国内製造のビタミンCには、すべて防腐剤を入れることになっているため、防腐剤の入っていない米国製造のビタミンCを輸入するから高額になる」と説明していました。にわかには信じ難い話です。本当でしょうか。







1)ビタミンC療法は、人間でのがんに対する効果は、日本どころか世界中で一切証明されていません

2)抗がん剤や放射線療法の効果を弱める可能性があるので、普通の癌治療をしているときは、専門医としては「反対すべき」治療法として、ガイドラインで示されています。

3)米国内科学会で、これまででた証拠をまとめた論文では、高濃度ビタミンC療法は、2)の状況だけでなく、全ての患者さんが「避けるのが賢明」との判断になっています。

4)効果がしっかりしているちゃんとした治療法と異なり、自費診療なので、いくらぼったくっても、全く違法ではありません。おまじないや飲尿療法、証拠がないのに「がんに効く」と謳っている健康食品とおなじ扱いです。そのようなものに、いくらお金を使うか、患者さんの完全な自由ですので、文句を言うのは筋違いです。



ちなみに、日本でのビタミンCの医薬品としての値段は、100mg 100円しないです。「防腐剤」が体に悪影響が合ったり、元々証拠がないがんへの効果を阻害するとの証明は、一切ありません(効くという証拠がないのに、効果を妨げるという証拠がある筈ありませんよね?)



早い話が、溺れるものは藁をもつかむので、ふんだくるだけふんだくれ、という商売です。



http://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf



もしそのクリニックが真に良心的なら



1)治療効果を弱めたり、副作用などで、専門家の間では使うべきではないとされているが、もしかしたら効果があるかもしれない。細胞レベルでは効いたという報告がある(そのような報告のうち、本当に有効な治療法になるのは千分の1から数万分の1以下の確率です)

2)そのような不都合をがまんして、研究に参加してくれ(同意書もかいて)

3)ビタミンCのお値段は頂かない(治験なので)



これが、患者さんのことを考えた態度でしょうね。

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