ビタミンなどのサプリメントについてです。
「第3類医薬品」となっている例えばタケダのビタミンCなどと、「健康補助食品」となっているファンケルとかDHCとかから出ているビタミンCって
同じ含有量でも何がちがうのでしょうか?
どちらを飲んだ方がいいとかありますか?
なんとなく、天然のビタミンCとかを使っているファンケルとか方が体によくて吸収されるのかな~と思ってしまいますが、やはり薬とうたわれているものの方がよいのですか??
まず、医薬品とサプリメントは違いがあります。
医薬品は治療や予防に使用されることが目的とされており、厚生省に承認・認可されたのち販売されます。
承認されるためには、おもに新薬の場合は「効果」「安全性・毒性」「安定性」「代謝」などさまざまな試験を行い、その試験法や製造法にガイドラインや基準が決められており、それを認められなければ販売までは至りません。(新薬ではないとそれらの試験は省かれる場合がありますが、先行発売のものと「同等性」を確認されないとならなかったりします)
つまり、医薬品には予防や治療に対する「効果」と表示含量に対する「安定性(含量の正確さ)」が保障されています。
それに対し、サプリメントは「食品」であるため、上記した医薬品ほどに厳しい品質基準の義務がなく、品質のばらつきも許容されています。健康補助食品とは、必要な栄養素を「補助」してくれる「食品」であるため、サプリ自身の品質や、食べた後の効果に対しては保障されていません。自己責任になります。
含量に対しても、作る時に「●%混ぜました」と言っているだけで、実際錠剤とかになった場合、その錠剤の中に「●%」入っているとは限らないのです。(良いメーカーならきちんと含量や安定性の確認とか行っていますが)
だから、「病気が治る」とか「~に効果がある」とか言ってはいけないのです(薬事法違反)。
ちなみに「トクホ」と呼ばれる「特定保健用食品」は厚生省に認められた、「効果」を語っていい商品です。
これらをまとめると、同じ含量でも口に入れてから代謝までを保障しているのが「医薬品」、口に入れる前から含量をきちんと保障されていないのが「サプリメント」です。天然のビタミンCが体によくて吸収される、というのはとくになくて、おそらく、たとえばレモンなどの「天然物」からとられたビタミンというだけで、食品の範囲からでません。天然のほうが吸収がよいならサプリメントを取らず、天然の食品を食べればよいだけです。
ですので、質問者さまが求める効能が、何らかの治療や予防なら医薬品、そこまで求めないのなら価格の安い「サプリ」で足りない栄養素を補っていけばいいのでなないでしょうか!?
長くなってしまいすみません。
(医薬品メーカーで研究している者です)
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